幼・小・中における食事のポイント
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幼稚園から小学校、中学校年代は、まだ大人よりは体が小さいのですが、食事もお子様向けのものよいかというと決してそうではありません。成長期では体は小さくても、体の細胞が新しく生まれ変わったり、さまざまな機能が発達するので大人と同じくらいの栄養素が必要です。またそれぞれの年代ごとに発達の仕方も違うので食事の摂りかたやトレーニングの仕方の工夫をしなければなりません。
幼稚園から小学校低学年の時期は、神経系の発達が著しく4歳までに80%、10歳ではほぼ100%が完成します。神経系の働きは、サッカーにとっても複雑な動作の習得に重要なだけでなく、脳の発達にも深く関係します。脳の働きに必要な神経伝達物質や、情緒を司るホルモンは食べ物を材料にして作られます。とくに鰯や鯖、鯵、鮭などの魚に豊富なオメガ3系脂肪酸や大豆に豊富なレシチン、海藻やごまに豊富なマグネシウムなどの栄養素は、脳や神経の発達に不可欠であり、集中力や記憶力を高め、落ち着いて考える力を育てます。
小学校高学年から中学校にかけては性ホルモンの分泌が盛んになり、骨格や筋肉の発達が本格的に始まります。この時期は、骨の材料となるカルシウム、筋肉の材料になるたんぱく質とその代謝に必要なビタミンB6やマグネシウムをしっかり補いましょう。体作りを促進する成長ホルモンは睡眠中にもっとも盛んに分泌されるので、睡眠不足にならないようにすることも重要です。身長がどれくらいまで伸びるかはおおよそ遺伝で決まっているのですが、いくら背が高くなる遺伝子を持っていたとしても必要な栄養が不足したり、夜更かしの習慣があって成長ホルモンの分泌が少なければ、背が低いまま成長がストップしてしまうこともあります。ただし骨格や筋肉の発達時期には個人差が大きいので、その子の成長段階にあった練習やトレーニングを行うことも大切です。
また食生活の基礎となる味覚は、小学生までにほぼ決まってしまいます。この時期に偏食が多かったり、コンビニやファストフードなど食品添加物が多く含まれている加工食品などを摂りすぎると、その解毒に肝臓で亜鉛が消耗され、舌の細胞がうまく発達できずに正しい味覚が形成されません。また亜鉛は細胞の新陳代謝に不可欠なミネラルなので、不足すると成長が阻害されたり、怪我の回復も遅く、免疫機能が低下してしまいます。間違った味覚は生涯を通じるものなので、大人になってからの食習慣にも影響を及ぼし、生活習慣病につながる重要な問題となります。正しい味覚を持っていれば、体が必要とするものを美味しいと感じることができるので、自然に健康的な食生活ができるようになるのです。 子供はサッカーが上手くなりたい、強くなりたいと願っています。その夢の実現の手段として食事を変える努力をすることは、サッカーのためだけに役立つのではありません。サッカーを通じて、多くの子供たちが食の大切さを学び、手作りの料理の暖かさに触れ、人として成長することを心から願っています。
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